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息子妊娠秘話・第四話・結 


待望の赤ちゃんができて、

嬉しくて、なのに



話がうますぎる、と
不安になってしまった私。



幸せなのに、なにかとんでもないことが起こって
赤ちゃんを失ってしまうのでは?
わたしなんかが、こんなに幸せで良いはずがないのでは?と
打ち消しても打ち消しても不安になったのは
ホルモンのせいだったのか、
子ども時代にトラウマでもあったのか


不安を裏付けるように、妊娠初期からトラブル続きで
選んだ病院はあんなで、担当医師はあんなで・・・
カードをめくるたびに「不運」と書かれた
ジョーカーの札がくりかえしでるような毎日で



恐くて



そんな状態MAXでタクシーに乗りました。
横入りされるし、ああ、これもちっさいジョーカーだな。



そしたらね、この運転士さんだったんです。

早産になりかけて泣いてる妊婦が
自分も流産の経験があって励ましてくれる
女性ドライバーのタクシーに乗る確率ってどんなです?
しかも、横入りされなければ違うタクシーに乗っていたはず。


八回お腹の子が流れて、でも今度こそ
しっかりしがみついて生まれてきた子を
育ててる最中の運転士さんの
「生まれる子ってしがみついてでも生まれてくるものよ」

ってことばが天からの贈り物のように聞こえました。
「その子はきっと大丈夫だよ」とも言ってもらいました。



その時妊娠して初めて
わたしは許されて守られてるんだ、って感じたし
お腹の子も許されて守られて生まれてくるんだ、
って信じることが出来たんです、多分。



その後も、恐いことが次々にあったけど
もうわたしは赤ちゃんが無事に生まれることを信じられた。
その後の人生観まで変わった気がします。
大丈夫、そんなに怖ろしいことは起こらない…って。
子どもの時からずっと「私は幸せになる価値がないんじゃ」
と思っていた、なんかの呪いまでこの時とけたみたい)





あのとき運転手さんから、大事なバトンを貰った気がしています。
いつか不安になってる人がいたら渡そうと思っていました。

だから今日ここを読んでる、
お腹に赤ちゃんのいる人、赤ちゃん待ちの人
いつか赤ちゃんに会えるんだろうかと思ってる人
それから
「私は幸せになる価値がないんじゃ」と思ってる人、若い人
今日のちくわがピンと来た人がいたら、
どうぞ幸せバトンを持って帰ってください。



こんなんはいってました↑

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当たり障りのない妊娠秘話にするつもりが
「転」でアレ書いちゃってから
一気にここに結末が流れ着きました。
なにかに突き動かされるようにね~。
ミギーに書かされたの


      
↑こちらもよろしく

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昨日は、メールくださった方、コメント
ださった方ありがとうございました。
自分の中で整理できたら一度書こうかなと思っていたことで、酷い目にあったけど書けば気が済むというか、昇華して「まあいいか」と次に行ける気がしていたのです。「母子とも無事で良かったね」と言っていただけ、つまるところ、それにつきるかなと思っています。
訴訟という考え方もあると思います。これほど体を痛めつけられて、出産以外の理由だったら私もそうしたかもしれない。でも隣にはのんきな顔して新生児が寝ていて、乳クレとたよってきて、これからこの子を育てていくのに、争うこととか恨みとかもうどうでもいいや~。というのが当時の心境でした。長い訴訟を戦おうというエネルギーはどこからも湧いてこなかった。それに外来医師のことは「あんな医師はいてはいけない」と心の底から思っていますが、出産の担当新人医師については正直殺されかけたけれど恨みはないのですよ。陣痛促進剤が効きすぎていきみが逃せなくなって「もう無理、もう打たないで」とのたうちまわってる産婦がいて、助産士はあきらかに異常を感じてるのに、どこにもその意見が届いていかない(そしてさらに促進剤打たれてしまう)ってのはまともなシステムではないと思いますけどね。昼の出産だったから別室には大勢経験豊富な医師がいたわけだし。ところで
入院中、隣のベッドの女性の出産が研修医の見学対象になったんです。内臓に障害を持っていて命がけの出産で、見たお医者さんの卵たちも感動して泣いていたそうです。彼らは自分たちもそうやってお母さんが命がけで生んでくれたことを知ったんでしょう。何人かは「過労死とかしそうにきつくて、訴訟も多い」と敬遠される産科に、志を持ったかも知れません。そんなこともあって、私の出産の担当だった新人医師については「人は誰しも初心で愚かな時期がある」としか思いません。産科医というみんなが避ける専門を選んだのも、彼なりの想いがあってなんだろうなと思うと、憎む気は湧いてこないです。